ルピナス文庫 

「懐かしい」絵本・本が、宝物のように素敵な絵本・本でありますように。

学生結婚をして、卒業後すぐに子供にも恵まれ(年齢がバレそうですね)
良くも悪くも 世間知らずなまま、母親となりました。
海を越えた(津軽海峡ですが・笑)初めての土地、初めての子育て、初めてづくしで不安でした。
二人きりの時間、子供が愛しくてたまらないのに、不安で不安で泣いてばかりの日も。

そんな中、2人で寄り添って絵本を楽しむ時間は、穏やかで、幸せで、欠かせない時間でした。
最初の頃に買っていたのは、「懐かしい」絵本。
子供の頃に読んでもらった本とか、読んでもらった記憶のある名作ダイジェスト絵本とか。
よほどの本好き、もしくは子供と関わる仕事をなさっている方を除けば
「懐かしい」絵本に惹かれ、手に取るのではないかと思います。
息子にせがまれて購入したアンパンマンの絵本。
私も小さい頃、母に買ってもらったので、これも「懐かしく」、購入する事に抵抗はありませんでした。

じきに2人目の息子にも恵まれ、親子3人で毎週のように図書館に通うようになりました。
膨大な冊数を前に、むさぼるように読み進めながら、時折出会う宝のような本。
宝物を見つけた時の喜び。宝物のリストを見つけた時の喜び。
ほんの10年前のことですが、その時の喜びは忘れられません。
こんな本があったなんて、こんな本があるなんて!という嬉しい驚き。
そして、リストを見つけた時から、
宝物ばかり詰まったような本棚を、家庭文庫を作りたいと、思うようになりました。
コツコツと、学生の頃の貯金を全て使い、化粧品をケチり(笑)、宝物を集めてきました。

ある程度集まった時、思い切って、宝物とは言えないなぁ…、という絵本を処分してしまいました。
彼が2歳になるまでに購入した本の多くが、文庫には置かれていません。
色んな思い出がたくさん詰まっていましたし、
食わず嫌いが激しく白い食べ物しか口にしようとしない彼に
野菜や果物を食べさせてくれたのも、アンパンマンでした。
アンパンマンにも、随分、助けてもらったのです。
なので本当に、私には今も捨ててしまった本の価値を全て否定してしまう事はできません。
「子どもと本」(子ども文庫の会)では酷くけなされてしまう本達がありますが、
本によっては、懐かしさや想い出の方が強くて、反発したくなる事もありますし、
事実、「それは違う」と、抗議の手紙を送ったこともあります。
そんな、けなされてしまう本達の全てに、全く価値がないとは思えないのです。
どんな本であれ、親子で楽しみ、温かい時間を過ごせれば、笑顔につながれば
充分なのでは、という思いもあります。

でも、だからこそ、でしょうか…。
子どもの頃の思い出、母との思い出、
もしくは子育ての思い出、子供との思い出、を作る素敵な架け橋となるからこそ、
どんな本を親子で読むか、子供の頃に読むかって、
やはり とても大切にしたい事に思います。
手渡すものには とことん こだわってみたい、と思います。

ところが、です。
ここからは最近の話。
宝物ばかりの本棚にしたいと願いながらも、
これは、どうかなぁ…そんな本が少し、今も残っていたのです。
息子たちも気に入っていたし、捨てられたくないだろうなぁ、なんて思いもあって。

それが なんと先日、もうじき12歳になる長男に
「ねぇ、なんで『おさるのジョージ』シリーズ置いてるの?ぼくは『ひとまねこざる』シリーズの方が話も面白くて好きだし、『おさるのジョージ』シリーズはマーガレット・レイさんが書いたわけじゃないじゃん。
キャラクターばっかり目立ってるよ。やめたら?」
と、言われてしまったのです。
私、目が点でした。
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たしかに、『おさるのジョージ』シリーズには私も疑問を感じていたものの、
我が息子たちも実際好きでしたし、文庫に入りたての子供たちにも人気があるので
「え~? だって、大好きだったじゃない?とりわけチョコレート工場の話とか」と聞くと
「あれは、チョコが好きだったんだよ。それにね、アンパンマンと一緒で、おんなじキャラクターに安心するっていうのかな、うまく言えないけど。それだけ。『おさるのジョージ』シリーズのジョージのいたずらは、飽きるんだよね。中身が浅いっていうかさぁ。『ひとまねこざる』シリーズの話は今も好きだよ」
と、言うのです。
「そっかぁ、いつも迷ってたんだけどね…」と言うと
「迷ってたなら、やめなよ。宝物を手渡したいんでしょ?じゃあ、そうしてよ。」と、叱られました。

脱帽。。。あれ、やられたかも。
そんなわけで、近々本棚を改めて見直す予定。

そうでした。目指すは宝物ばかりの本棚です。
もちろん、人それぞれ何を宝と思うかは別なのですが、
少なくとも、中途半端な「ひとまね」で作られたような本は、確かに宝ではありませんね。
「懐かしさ」に私の方が引きずられておりました。

喉から手が出るほど欲しい宝物が まだまだ沢山。
まずは それらを少しずつ揃えていかねば。
宝物のような本を探し、増やしていくためにも、日々私も勉強中です。
学ぶことがこんなに楽しいなんて、学生の頃に思えていなかったのが残念です。
愛する喜び、学ぶ喜び、生きる喜びが子供達にも伝わってゆきますように…。

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