ルピナス文庫 

愛するということ

絵本・本を選ぶ時に限らず、迷った時には
どちらに愛がこもっているかで決めることが多いのですが、
そもそも、愛って、なんでしょう…。

「愛とは、愛する者の生命と成長とを積極的に気にかけることである。」
「配慮と、尊敬と、責任と、知によって。」
愛するということ愛するということ
(1991/03)
鈴木 晶Erich Fromm

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「生きているあいだ、さまざまな人と出会い、たがいにこころの歓びをわかち合い、しかもあとから来る者にこれを伝えていくようにできている、このことこそ真の「愛」というもの」
こころの旅 (神谷美恵子コレクション)こころの旅 (神谷美恵子コレクション)
(2005/01)
神谷 美恵子

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どちらも私が大学生になった頃から大切にしている本です。
大人への入り口に立った私を、愛についての甘美な、偽りの幻想から解き放ち、
生きるという事、これから歩んでいく道についての力強い方向性を与えてくれた本です。
私が上記の本のように夫を、子供を、大切な人たちを、ちゃんと愛せているかというと、
自信がなく、時に何処かで見返りを求めている自分に気付きます。
それでも、
「何故学ぶのか」という問いに、自信を持って
「もっと深く愛するため」
と、答えられるようになりました。
愛したいから、学び、学べる喜び。
生きるって、やっぱり素敵な事だと思えるようになりました。

同じく学生の頃に出会った本で、優しさ(愛)について、生きることについて、小学6年生にもわかる言葉で伝えてくれている本だと思うのがこちらです。
対訳 21世紀に生きる君たちへ対訳 21世紀に生きる君たちへ
(1999/10)
司馬 遼太郎

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そして、絵本・児童書にも、さりげなく、その事を感じさせてくれる本達があることに、
子供を産んでから気づきました。
お話の内容が直接 「愛・やさしさ」 と関わっていないように見えても、上記のような確かな愛によって作られた本であれば、作り手の愛が、ちゃんと子供に伝わるように思います。
子供は大人の言う通りにに行動するのではなく、大人の行動する通りに行動するのです。
子供の頃に、こんな本に出会えていたら、恋の甘美な幻想に惑う時期は もっと少ないかも…と思います。
なにより私が、出会いたかった、出会う事を望んでいたのに…、と思います。
子供達は貪欲に、知りたがっています。
これは何? 愛するって何? 生きるって、何? と。
いずれ改めて書くかもしれませんが、私は13歳から16歳位にかけて、少女マンガばかり読んでました。きっかけは、入学した新設中学の図書室には辞典しか置いていなかったこと。図書館が遠かったこと。等等。マンガにも、随分はまりました。今も心に残っているような素敵なマンガもありました。でも、もっと素敵な、心に深く響く、世界観が楽しく、美しく変わってしまうような素晴らしい絵本、児童書があること、当時は知らなかったのです。大人になってから出会った時には本当に残念でした。そんな本は大人が読んでも十分に楽しめるのですが、やはり、子供の頃に、青春時代に出会いたかったと、残念です。
今の子はマンガばかりだとか、マンガを読む子は本を読まないなんて、ウソだと思います。私も我が息子たちも、マンガも読みますが、本が大好きです。要は、本物の本を、子供と本気で向き合ってくれる本物の本を、身近な所に、大人がしっかり用意してあげているかどうかです。子供達は貪欲に、知りたがっているのです。

子供向けの物に限らず、テレビドラマも含めて、愛や優しさに関する甘くはかなげな偽りの品、情報が氾濫しているように思いますが、本物の優しさ(愛)は、強さと正しさと優しさとが三位一体となった力強いものであり、決して、桃色のベールは かぶっていないはず。
大人の責任から目をそらさず、愛を込め、魂を込め、次世代の子供達に、本物を手渡していきましょう。

絵本・本も、改めて見直してみてください。
そこに描かれている愛から、優しさから、桃色の甘い香りしか感じられないなら、
それは本物ではないのかも。

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