ルピナス文庫 

ルピナス文庫 楽しく読解力を向上させるには

次男が5年生になった今年から、度々相談を受ける「読解力」の向上方法…。
てっとり早い方法は難しいのですが、参考までに…。
参考です。参考。
読書は楽しんで下さい。。。

以下、お渡しすることにした用紙より。




「ルピナス文庫 楽しく読解力を向上させるには」

読解力とは、情報を理解し、活用する力のことです。
文庫の本は楽しんでもらう事が一番ですが、読解力を身につけることも、生きていくために大切な事です。読解力は、ある程度の質と量の読書をすると自然に身に付いてくるものです。
ただ、そこに至るまでに少しコツがあるように思いますので、文庫の本を通して楽しく読解力が身に付く方法を考えてみました。

1:まずは確かな絵・想像力をはぐくむような優れた挿絵の絵本に多く親しむ事。
言葉は ひたすら耳から入るようにする。耳から入る日本語と優れた絵とをひたすら楽しむ事。
機械ではなく、子供が安心できる人の生身の声で。肌や目でのコンタクトを取りながら。
→安心感と日本語の響きと優れた絵による情景とが心地よくインプットされます。
 人の話に耳を傾ける事を、喜びと共に自然に身につける事が出来ます。
情報源が垂れ流しに近いアニメ・テレビに偏りすぎると、言葉よりも、音や映像、雰囲気に左右される感覚的な理解の仕方、気分や感覚で適当に情報に接するようになる危険があるように思います。(産経新聞で「キブンの時代」と称してそのような人々の増加を危惧する特集が組まれていたのを興味深く読んでましたが、ちょうど今朝から「キブンの時代」第3部の記事が載ってました。今朝は「理屈を超えた民主党支持率回復」に関する記事でした。)

2:次に、言葉のみで情景を想像していけるよう、あまり長くない話で、挿絵の少ないもので、言葉に集中し、言葉から自分で想像することを楽しいと思えるような話にも親しんでいく。 
読んであげながら必ず子供の表情を確認。話についてこれないようなら話を選びなおす。
まずは情景を想像できれば十分。細かい心情・内面描写の理解はまだ先。
その意味でも優れた再話による昔話は最適。
(昔話は本来、耳だけで楽しめるよう語られ伝承されていて細かい心理描写もありません。)
その一方で、小学校入学後は、前述「1」の絵本を自分で読むようにする。
無理強いせずとも、文字が読めるようになり読みたいと思える絵本が手に取りやすいよう置いてあれば自然に自分で読み始めます。早い子では年中くらいから自分で読もうとしますが、「1」の段階をどれ程楽しんできたかがその後の読書力を左右するように感じますので、少なくとも幼稚園児には一人で読む事を強要しない。(どうしても自分で読みたがる場合は別ですが、可能な限り「1」の段階を大切にして)
この時期に子供が自分で読む物は、何度も読んであげた絵本が最適。何度も読んでもらい楽しんでいるので、自然に目で読めるようになります。初めての本を無理に一人で読ませない。(自分で読みたがるなら別です。)
耳と脳をさらに楽しく自然に鍛え、耳慣れた言葉と文字と内容とを楽しくつなげる手順が「2」の段階。

3:耳から入る言葉を十分楽しめるようになったら、本当に面白い心を揺さぶる物語を用意する。
自分で選んでこれる子供なら心配ありませんが、本を好きになれない子に読んでもらう最大のコツは、親も読み、親が面白いと思える本を用意する事。
読後に「おもしろいよねぇ」「お母さんは○○○な所が面白いと思う」「○○ちゃんは?」等と聞き、「楽しく」会話する事で、さらに自ら考える力がつきます。
(毎回感想を問いただすのは厳禁。本嫌いを作るコツがそれです。また、親が面白いと思えなかった本を無理に読ませる必要もありません。)
用意した本は、続きが気になって仕方ない様子を子供が見せるまで根気強く読んで聞かせる。
気になって仕方ないようなら、「お母さんちょっと忙しいから自分で読んでね」等と勧めてみる。
無理強いしない。嫌がるようなら読んであげる。
最初のうちはルビがふってあって字も大きめのもので、低学年向けの冒険物語等が最適。
挿絵も想像力の手助けになる優れたものがおススメ。
慣れてきたら、主人公の心理描写・性格描写を一層楽しめる深い物語を少しずつ。
このクラスの本になると、親も読んでいて相当楽しく、親子の会話も一層深く楽しくなります。
一方で、子供が望む限り「1」「2」の段階の本を読んであげることも大切。
愛情を確認できる行為にもつながり、この時期の後に、もしくは並行するように訪れる思春期の子供の支えにもなります。
心理描写・性格描写・情景描写…どれもまずは耳からのリズムに慣れる事で、自然に自分で読みながら楽しめるようになっていきます。それまでは子供が望む限り読んであげましょう。私の気づく限りでは、たくさん読んでもらっているのになかなか自分で読まない子も、10歳の誕生日を迎えるころ、一人で楽しむ事に目覚めていくようです。これまでの段階を充分楽しむことで読解力が付いてきたのと同時に、心を揺さぶる物語に出会いたくなる年頃のように感じます。子供が親に本を勧めてくれることも出てきます。喜んでその本を読んでみましょう。感想を言ってあげると子供も喜びます。少しずつ内容の濃い感想を言い合えるようになり、親子共に益々読書も暮らしも楽しくなります。
この時期は子供の心を揺さぶる素晴らしい物語が用意されていることが大切です。

耳からの情報と、目で見る文字からの情報を理解する力は、生きていくのにとても大切な力です。
読解力と言うと難しそうですが、「親子で」(「誰かと」)本を楽しむことにより、自然に身についてきます。親と楽しまなくても、本を楽しむ友達がいれば、もっと素晴らしいですね。
また、子供に一人で読ませようとするよりは、親が一人で本を楽しんでいる姿を見せている方が、子供を読書好きにするには効果があります。
子供に読解力を…なら、まずは親が楽しみましょう♪

次に、ルピナス文庫の本の具体的な選び方です。(あくまでも目安ですが)

ルピナス文庫の赤シール・緑シールの絵本が「1」の段階。
赤シール・緑シールの昔話が「2」の段階。
緑シールの中でも、字数が多い絵本・児童書、青シールの絵本・児童書が「3」の最初の段階。
黄色シールは内面にまで踏み込んだ、およそ10歳以上の「3」の段階です。
黄色シール・白シールは、ある程度の読書力がないと難しいかもしれませんが、大人も心から楽しめるような、「これぞ読書」と思える素晴らしい本ばかりです。
楽しむ事が近道ですので、あせらず、気張らず、親子で読書を楽しんでください。


とは言いながら。
取り急ぎ、お子さんの読解力をアップさせたいお母様のために…。

読解力とは、書かれたテキスト(情報)を理解し,利用し,熟考する能力 のこと。
この「読解力」を整理して示すと,以下の三つの要素の総体ということができる。
Ⅰ 受信・受容 : 聞くこと,読むこと
Ⅱ 思考・判断・創造 :  考えること、思うこと
Ⅲ 発信・提示    :  話すこと、書くこと
上記のⅠ~Ⅲの要素が互いに関わり合うことが,「読解力」の全体像となる。「読解力」は, Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが切り離されているものではなく,総体として機能して,初めて「読解力」ということになる。
            横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校FYプロジェクト 編 より
                     http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/dokkairyoku.html


絵本の読み聞かせを楽しむことで自然に身に付くのが「Ⅰ」の「受信・受容」する力です。
「Ⅱ」の段階に行くには、心理描写のある深い物語や、問題提起のある文章(新聞でも良い)を、自分だったらどうするか、何故そう思うか、等と考えながら読む事で、身に付きます。
「Ⅲ」の段階は、伝える、という事です。「感想文」が思いつきそうですが、ダラダラと感想を書き連ねる事はお勧めできません。アマゾンその他の書評を参考に、自分なりに本の推薦文(帯)を書いてみると良いでしょう。(どんどん書いて下さい!是非、文庫で使わせてもらいたいです♪)
親や友達と楽しく感想を述べ合えたらバッチリです。
何かについての感想を述べ合うことは、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ を繰り返すという事でもあります。
日頃から会話を豊かにする心掛けも大切ですね♪

そして さらに…。
これを書く事は少し躊躇しますが、さらにさらに、もっと切羽詰まった受験生は……
ひたすら読解問題を解く事です。(完全に文庫趣旨から外れましたが…泣)
それも、問題文・資料を読んでから設問を解くのではなく、設問を先に読んで、設問の答えを探すべく問題文・資料を読みます。(国語に限らず)
模範解答と解説は熟読。
これをひたすら続けると、結構成績アップします。
読書の楽しみとは程遠いので好きではありませんが、自分も受験時は割り切りました。
試験時は問題文・資料を自由に楽しむ時間はありませんからね(苦笑)
ただ、常に問題意識を持って資料にあたる事は、大人になっても役に立ちます。
これと並行して、息抜きに沢山本を読んであげて下さい。
中学生であっても…。優れた昔話や物語は、大人が聞いても楽しいものです。

以上、役に立つかどうか不明ですし、やはり楽しんで読書してほしいと思いますが、高学年のお母様方の「ため息」に少し応えるべく、参考までに…。

ルピナス文庫  

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