ルピナス文庫 

子どもの本購入費助成金

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この度、伊藤忠記念財団による子ども文庫助成事業より
平成21年度子ども文庫助成 子どもの本購入費助成として、助成金を頂くことができました!
(伊藤忠記念財団 子ども文庫助成に関しては、こちら→http://www.itc-zaidan.or.jp/

本当は3月19日(金)に都内で行われた贈呈式にも出席をして、全国で文庫活動を続けていらっしゃる方々とお話をしたかったのですが、3月19日は我が家の長男の小学校卒業式でしたので贈呈式には参加できませんでした…。

学生時代の貯金を全て回し、化粧品をケチリ、児童手当の一部を回し、自転車こぎこぎブック・オフをはしごし、ネットショップにも目を光らせ、10年強でここまで本を集めまてきましたが(笑&涙)本当に欲しい本は なかなか安くは手に入らず、限界を感じておりました。
この度助成を頂けましたこと、本当に、本当に、有り難く、嬉しいことでした…。

当初、自分の文庫活動は自己満足に過ぎないかもしれない…という気持ちが強すぎて、本当に細々と控えめに、ひっそりと開いていた文庫でしたが、昨年9月初めに財団の方にご訪問を頂き励まして頂いたのをきっかけに
ブログを開設し、ポスター数も増やし、もっと自信を持って、前向きに楽しんでいこうと思えるようになりました。
(財団の方々は、前年度受領者のフォローアップ訪問と、審査訪問を合わせ、日本全国200件近い家庭、施設を訪問し、文庫活動を応援して下さっています…!)
おかげさまで、文庫に来てくれる子供の数も増え、貸し出し中の冊数もグンと増えました。
子どもたちに本を評価してもらう事で、意外な発見や喜びがあって、私の楽しみも増えました。
子どもたちが少しずつ大きくなり、これこそ本当の読書の楽しみと思えるような、読みごたえのある物語を楽しめる子供達も増えてきました。

ただ、文庫を続けられる喜びが増す一方で、今も 自己満足に過ぎないのだ という感覚は残っています。
そしてその感覚があるからこそ、逆に肩の力を抜いて、楽しんでいけるのだろうとも思っています。

戴いた助成金でどの本を購入しようか…。
以前プチ講演会でお世話になったTさまから頂いたリストなどを参考にしながら、
今 楽しく選び、購入を進めている最中です。
文庫の本を選ぶときの心構えとして 色々と書きとめているノートがあるのですが、
中でも時折読み返しているもので、ポール・アザールの本・子ども・大人から抜粋したものは 読み返すたびに、色々なことを考えさせられます。
ポール・アザールがいうところの「ひとかどの道徳家のような顔」になって「子どもを圧迫」していないかどうか…とか・笑
いえいえ、笑いごとではなく、本当に はっとさせられる内容なのです。

今日は 長くなりますが
ポール・アザールが
「わたしは……な本を愛する」
という形で様々に挙げている 「……な本」 の部分を箇条書きにしてご紹介したいと思います。

・芸術の本質に忠実である本
・直観に訴えて、じかに物を感じ取る力を子どもたちに与えてやるような本
・子供達でも読んですぐに理解できるような簡易な美を持っている本
・それを読んだ子どもたちが深い感動で身も心もうちひしがれ、一生その思い出を心にしまっておけるような本
・彼らのうちに感傷ではなく感受性を目覚めさせる本
・人間らしい高貴な感情を子どもの心にもふきこむような本
・動物の生命も、植物の生命も、森羅万象の生命も全て大切にしようという気持ちを彼らに与える本
・天地の万物や、その霊長たる人間の中にある神秘的なものを馬鹿にしたり、なおざりにしたりするような気持を決して子どもたちにあがえないような本
・遊びというものが大切な、重要なものであるということを認めている本
・知性や理性を鍛えるという事は、それが必ずしもすぐに利益を生み出したり、実際の生活に役に立ったりすることを目的としているのではなく、また目的とすべきでもないという事をわきまえている本
・知識を与える本…しかし、もしもその本が気易く何でも覚えられるという餌食によって子供達をおびき寄せまんまと子ども達から楽しい遊び時間を追らげてしまうのを目的としているような本だったら、話は別である。そんなことはとんでもない話で実際には大変な苦労をしなければ覚えられないようなものが沢山あるのだから、そんなやり方自体が無茶である。
・幼い魂の芽をつぶしてしまうような詰め込み主義の本ではなく、魂の中に知識の種をまいて、それを健やかに育てようとするような本
・知識を過大評価して、万物の尺度とするような間違いを犯さないような本、つまり知識の能力の限界を正しく理解している本
・認識のうちで最も難しいが、また最も必要な知識、つまり人間の心情についての認識を子どもたちに与える本
・非常に正確で真実で、人間の魂の奥底までしみいるような、いつまでも変わらない真理、人間の魂を生き生きとさせ、奮い立たせるような真理を豊かにもっている本
・私心のない誠実な愛情を持っているものは、いつかはきっと報いられるだろうし、たとえ他人によって報いられることがなくても、その人自身にプラスする点は大きいはずであることを教える本
・羨望とかねたみとか貪欲とかがどんなに醜く低劣なものであるかを示す本、つまり、真理と正義に対する信頼をつちかうことをその役目としているような本


そして、以上のことを述べたうえで、ポール・アザールは

もちろん、これだけの条件を全部満たすということは非常に難しい。わたしもそんなことは十分知っている。これでは、大人向きの良書に対する条件よりも、子供向きの良書に対する条件の方が難しくなってしまう。それに、大人のための良書でさえ、そう簡単に作り出せるものではないのだ。しかし、ただ小才をきかして物語を器用にまとめあげ、子供に消化の悪い、偽の読み物を与えて、若い魂をゆがめたり、ひとかどの道徳家のような顔をして、教訓とか知識とかを大安売りしたり、さらには短所、欠点を長所、美点と思いこませて、子ども達を誤らせてしまうようなことだけは、どうしても許すことができない。大人が子供を圧迫するとわたしがいう意味は、実にこのことなのである。

と、述べています。

いかがでしょう…。
読み返すたびに、本当に色々と考えさせられます。

助成金、大切に使わせて頂き、
子ども達の魂が喜んでくれるような本を1冊でも多く、用意できれば…
そして真面目になりすぎず(笑)、私自身心から楽しんで続けていければ…
と 思っております。
(ブログは かなり真面目な事書いてますが、実物の私は かなり天然ボケの入ったおばさんです・笑)

今日のトップの写真は、助成を頂けることが決定した12月に、
増やせる本達のために作り足した本棚です。
テレビボードに作り足しただけですが、
児童書の紹介ができるよう、工夫してみました♪

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| | 2010/03/27 (Sat) 22:24 [編集]


 
 

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